現場ブログ

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実際に2度の震災(新潟中越、新潟中越沖地震に耐えてきたからこそ理論以上に自信を持ってお客様に勧めることができます。実験ではありません。  夢ハウスの軸組パネル工法は一般的な住宅の筋交い工法は、国土交通大臣認定 壁倍率3.3倍です。柱と柱の間にパネルを差し込んでいきます。筋交い工法の金物(点)で支えるのに対して4面で支えるので地震に強く、強風にも負けません。
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平成16年10月23日におきた新潟中越大震災M6.8が発生し、集落内で唯一「被害の無かった」建物として、話題を集め、NHKクローズアップ現代で3度取り上げられたSDパネル工法です。 写真は寝室の様子です。正面がご両親のウォークインクロゼット2ヶ所分の下地の様子です。この部屋の床には桐の30mm厚のフローリングを施工していきます。寝室ですので総桐仕上げとなります。 床構造は一般在来工法の3.7倍の耐力がある剛床工法です。 地震に強い住宅は主に壁の強度が上げられますが、実は床も同じくらい大切です。大引きを一般在来は910mm間隔ですが、剛床は455mm間隔で施工していきます。さらに一般在来は根太を釘留めに対して、剛床工法は釘を使わず、サネ(♂、♀)を造ってはめ込んでいくので、お互いの設置面がたくさんあるので、壁に力が上手く伝わり、面で支えるから丈夫で強い! また、床面に白く:見えるのはポリスチレンホーム30倍発砲の断熱材です。90倍で発砲した商品が良く魚屋さんで使われているパキパキ折れるスチロールの箱ですが、30倍発砲なので、硬くて、70kgの人が乗っても折れません。30倍で発砲したものが断熱効率が一番よいです。厚みも75ミリあります。455mm間隔の間にピッタリ入ります。実際に南極の昭和基地で40年経っても劣化がほとんどありませんでした。実証済みです。  湿気を含むとチジンデしまうグラスウールは建築業界の50%はいまだに使われています。値段が安いことと施工が簡単だからです。 住み始めて、「最初の2,3年は暖かかったけれど段々寒くなってきた。」と言う方はグラスウールのチジミかもしれません。 何十年も住む家なら最初にちょっと金額を出して、劣化しない断熱材を入れておけば光熱費で取り戻せるので省エネで環境にも貢献できます。
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2階の床も1階と同じ剛床工法です。大引きの角材の太さが97mm×97mmあります。それに比べて一般在来の根太の太さは45mm×51mm 、断面で比べてみると約4倍の材料になります。そして、910間隔に対して455ですから、4倍×2=8倍の材料になります。ここに価値があります。全て本物の無垢材(松)です。松はヤニが出るほど粘っこいので適材適所で使ってやることを「木まわし」と昔の大工さんは言っていました。その無垢材の特徴を生かして使ってあげることが肝要です。 そうでない使い方は「木チガイ」と言うようです。杉や桧はたての方向に強いので柱に、松は横に枝が出るので梁に使ってあげると、木も喜んでくれます。
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屋根パネルも2.8倍率の耐力があるように設計されています。 室内側に66mmの高質ウレタンホームを施工してあります。屋根側には通気工法をとってあり、その間に太陽の赤外線を96%カットするレフミラーがはさんであります。両サイドに18mm以上の空気層を取ることがその性能を最大限にはっきする大切な条件になります。 工場の機械でここまで作ってくると正確な施工ができることと、工賃を抑えることができます。今までの一般在来工法にに比べて工期も短縮することができますし工賃を抑えることになります。
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屋根の中心から両サイドにふって施工していきます。
室内側には、すでに工場で赤松無垢の付き板が施工されて着ます。屋根パネルの先(軒天)まで工場で施工されてきますので、屋根パネルが施工完了時点で室内の天井、軒先天井まで完了してしまいます。
もし、一般在来の現場であれば、吹き抜けに足場を組んで、6.5mの天井を向いて、大工さんが赤松無垢の突き板を一枚いちまい目地を合わせて施工していきます。外の軒天の施工も同じことです。さて、何日かかるでしょうか?気が遠くなる話です。
こうして、価値ある商品をお客様に1円でも安くできるように40年以上企業努力してきた結果です。
素晴らしい!
お客様も、三日間でここまでできたことに感動してくださいました。
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たった2日間で60坪、施工面積72坪の新築の屋根下地まで完成してしまいました。最終日三日目は、屋根パネルを施工していきます。 一般の在来工法の建物であれば、柱を建てて棟上ぐらいで終了です。それから大工さんが屋根垂木を打って下地を造っていくのですが、屋根パネルを施工すると三日目で軒裏天井まで完成してしまいます。手間(工賃)を抑えることと、工期を短縮するために、工場で造ってきます。 お客様に良い商品を1円でも安くすることが目的です。
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屋根パネルの一枚の大きさは2人でやっと持てる大きいものです。厚みも20cmほどあり、内部の構造も高性能な断熱+遮熱できる仕組みにできています。内側には66mmの高質ウレタンホームが施工してあり屋根面には太陽熱96%カットするレフミラーが施工してあります。なのでロフトにいても一般在来工法の屋根裏の暑さは感じません。
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写真はLDKの吹き抜け登り梁の屋根パネルの施工の様子です。屋根パネルの施工が進んでいくと、登り梁の大空間が現れてきます。 23畳LDKに聳え立つ(長さ6.5m、直径38cm)の杉の丸柱の存在も出てきます。 驚きの大空間の実現!天然木、自然素材の家です。
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写真は屋根の完成の様子です。棟の合わせ目に高質の断熱材を吹き付けている様子です。少しの隙間を塞ぐ為です。空いている部分は基礎上から外壁、軒天を通って棟に抜ける隙間です。ここに全て瓦の換気口を取り付けていきます。
壁倍率(国土交通大臣認定)3.3倍、床倍率3.7倍の剛床工法、屋根倍率2.8倍なので、地震の横揺れにも抵抗できます。この工法で造る新築「木のひらや」は大きな窓開口部が取れるので、室内の風通し、採光は抜群です。そして、大空間が造れることもSDパネル工法だからです。
 家造りは見えなくなるところが肝要です。
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上棟二日目です。 一日目にLDKの大黒柱が建ち、南北に梁が接続されました。大黒柱に梁を差し込む形なので、一度大黒柱を少し浮かせて、両サイドの梁も柱側を浮かせて、柱と同時に沈め、土台の穴に入れていきます。一度入ってしまうと抜くことはできません!伝統工法の納め方になります。釘やビスは使いません。
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棟木の取り付けです。登り梁を受けるため、高さH330mmの梁を二重に重ねます。登り梁の先端が棟木に接続する部分が斜めに接続するのでH450mmくらいになるので、それを受ける棟木はH330mm×2本でH660の面で受けるようになっています。
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登り梁を東面から西面に向かって1本ずつはめ込んでくると、登り梁の23畳LDKの大空間がイメージできてきます。登り梁の上に横に910mm感覚で横に並んでいるのが母屋です。
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二日目も天気が良く快晴で上棟日よりです。2Fも同じように先に柱を建てて、その間にパネルをはめ込んでいきます。壁倍率3.3倍の国土交通大臣認定の夢パネルです。LDKの吹き抜け部分も同じようにパネルで造っていきます。 SDパネルで施工することで地震に強い大空間と、窓を大きくとることが可能になります。
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SDパネルは室内側にフラット面にし、凹んだ方を外壁側に出します。外側から高質ウレタンの断熱材を吹き付けます。外壁側に風が通るようにすることで、湿気対策となります。 こうして下から見上げるとパズルみたいで綺麗です。
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今日から三日間の建て方がスタートします。AM8:00に新潟より材料が入りました。写真は吹き抜け23畳のLDKに建つ杉の大黒柱です。直径38cm×長さ6.5mの大きさです。これが吹きぬけ天井の登り梁までとどくので、素晴らしい空間となります。昔は大工さんが図面を見て下小屋で墨付けをして、加工してトラックで現場に運び、建て方を行いました。 現在では新築工事の刻みはほとんどがプレカット工場で加工して大型トラックに載せて現場に搬入します。しかし、この大黒柱の土台にすえる部分はの刻みは機械ではできないので、昔からの熟年の大工さんが刻んでいます。
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初日は1階部分の建て方で終了です。地震に強いSD工法は、柱と柱の間にパネルを嵌めこんでいきます。 まず最初に番付けといって、土台と柱に番号がふってあるので番号を合わせて一本、いっぽん立てていきます。番号の向きは全て同じ方向になるようにします。
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柱を建てる事が終了したら、その柱と柱の間にパネルを差し込んでいきます。柱と柱の内側の寸法と差し込むパネルの幅はたった1mmのクリアランスしかないのでほとんどピッタリの寸法でできているので、ちょっと傾いていれば、柱と柱の間に入りません。一度入ってしまえば、水平、垂直は完璧です。 一般的な上棟は組み立ててから、サゲフリを使って一本、一本、傾きを見て直していき手間がかかりますが、SD工法は水平、垂直は嵌めこんだ時点で決まってしまいます。 サゲフリで確認しましたがほとんど調整はいりませんでした。
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横たわっていた杉の大黒柱を一度一階のLDKまでクレーンで吊って運んだ後、ロープを縛りなおして吊り、大黒柱の立つところまで運んではめ込みました。実際に立ててみると横たわっていたときよりも、長く大きく感じます。これで三日目に屋根パネルが付くと、吹き抜け天井登り梁の大空間が見えてきます。 お施主様も柱に両手を回し抱きついてホント喜んでくれました。