現場ブログ

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既設屋根下地を撤去して、遮熱シート(レフミラー)を施工します。18mm以上の空気層を設けるため、下地に桟を打って杉板の無垢を施工しました。 既存屋根を撤去してみると、70年後にも、リフォームした跡が出てきました。屋根下地に使ってあったラーチ合板がノリの強度がなくなりバラバラになっていました。当時のノリの強度に比べたら現代のラーチ合板のノリの強度は違いますが、安心、安全な無垢の杉板を下地に使います。乾燥状態であれば70年以上は持つでしょう。レフミラーを施工したことで、外と内部の温度は大きいです。職人さんも内部に下りてくると気温の差に驚いていました。
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この古民家は大黒柱というものがありませんでした。通常の古民家は2~3本はどこかにあります。
お客様と「間取り変更」の打ち合わせを重ねていく中でLDK24畳の間仕切り部分の真ん中に取り付けることになりました。
もちろん屋根裏の構造部材を支える部分になります。今、現在支えている細い柱との交換です。
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伐採現場で、枝葉を付けたまま穂先を山側へ向けて伐倒し、杉では約6ヶ月程度の長期にわたり、林地内に放置して置きます。長期間の葉枯しで、高含水の杉辺材が夏季には50~70%、冬季には100~120%程度まで乾燥し、これによって人口乾燥時間を短縮することが出来ます。
「新月伐採とは?」
月の満ち欠けによるもので、新月に伐採された木は、腐らない、反らない、虫がつかない、etc.伝えられていますが、太陽のリズムに影響されているのだと言います。

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ヨーロッパから南米まで世界中にもこういった言い伝えがあるようです、あのバイオリンの名器「ストラディバリウス」も;新月の木;でつくられているといいます。世界最古の木造建築として知られている法隆寺も(闇伐りの木)、つまり、「新月の木」を使っていると言われているようです・・・・。 三人がかりで取替えです。
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北側面の基礎土台はほとんどが地面に接している状態で、ところどころ腐っていたので、ジャッキで柱を浮かして、新しく基礎工事を行います。新築のように一度に工事が出来ませんので手間のかかる工事になります。基礎をつくることで土台との間に基礎パッキンを入れることで床下の換気が取れることになります。
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平屋57坪の屋根ですから、屋根の面積も266.7㎡もあります。レフミラーを21mmの胴縁で押さえて行きます。空気層を設けることで太陽熱96%をカットします。このシートの下に70年前に施工した杉板9mmが施工してありましたが腐りもなく綺麗な状態でした。何年か前に屋根の葺き替えをしたときのラーチ合板は湿気と雨に濡れたのか、のりが剝がれバラバラの状態で全て撤去し、野地板は向くの杉板を全て貼ることにしました。そうすれば安心です。
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この写真は伊豆箱根の学校の築150年の古民家の耐震補強の基礎工事の写真です。耐震工事専門の橋本社長の現場です。今回の工事で問い合わせしたところ、丁度箱根で耐震工事を行っていると言うことでしたので、見学させてもらうことになりました。橋本社長は耐震工事関係の番組で何度かテレビにも出ていらっしゃる方で、耐震工事一筋、20年以上のキャリアの持ち主です。

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既存の形を残しての床下基礎耐震工事からですからなかなか大変な工事になります。
今度、名古屋で仕事があるということで行く途中、弊社の現場によっていただくことになりました。