【御前崎市】築60年古民家再生 リセット住宅 現場の様子

【御前崎市】 築60年古民家再生 リセット住宅

「親が守ってきた築60年の家を快適に暮らせるようにリフォームしたい」とご相談をいただいてから約10ヶ月。
その間には弊社の現場見学会にもお越しいただき、
天然木での住まいづくり、現状での不満点やどんなリフォームにしたいかと打ち合わせを重ねてまいりました。

間取りは建具で仕切る昔ながらの田の字で、現代の生活には不便が多く、荷物置き場になりやすいです。
今まで1人暮らしだったお母様は、普段は増築した脇屋で過ごしていましたが、
そちらは鉄骨造りのため暑さ寒さが厳しく、
32年前にリフォームした際の影響で床は抜けそうなくらいブカブカに痛んで危険な状態でした。
傷みの激しい脇屋は解体し、母屋を新築同様にリフォームしていきます。

御前崎市/古民家再生

より築年数のある、伝統的な木造のほうを残そうと決めたのは、
やはり家に対する「想い」だと思います。
新築では出ない味わいのある柱や梁、天井の雰囲気だけだけでなく、
この家に刻まれた家族の思い出を残せるのがリフォームの最大の魅力です。

ほとんど使われていなかった和室4間を、
現代の生活に合うように甦らせていきます。


施工の様子

構造躯体のみに解体
リセット住宅は、無垢の構造材を活かして新築同様に甦らせる大規模リフォームです。
まずは大黒柱や梁など残す部分に傷をつけないように丁寧に解体します。
構造躯体のみ(スケルトン)になってから、土台や柱などを整えていきます。
御前崎市/築60年古民家再生
解体前


御前崎市/築60年古民家再生
解体後


御前崎市/古民家再生基礎の作り直し
新しく基礎を作る
バリアフリーにするため、床高を上げて揃えるので基礎も新しく作り直します。ジャッキアップして家を支え、柱を切ったところです。
御前崎市/古民家再生
土台や柱など現場加工
プレカットで届く新築と違い、リフォームは現場で加工。大型リフォームともなると、経験豊富な大工さんでないと難しい現場なんです。
御前崎市/古民家再生
脇屋との接続部を補修
古い材でも使えるものは活かします。
解体したところを一部増築して外周を整えると、間取りもスッキリとまとまります。
御前崎市/古民家の重い屋根
たっぷり土の乗った屋根…
昔ながらの瓦は、解体して断面が見えるとかなりの土が盛ってあると分かります。耐震のことを考えると屋根は軽くしておきたいので、葺きかえることになりました。


御前崎市/古民家再生
耐久性に優れている無垢材
60年前の下地もキレイに残っていました。使える部分はこのまま活かし、省エネ対策のために空気層を取って施工していきます。
御前崎市/古民家再生

御前崎市/古民家の省エネ対策
太陽光の赤外線を約96%跳ね返す
アルミ遮熱シート「レフミラー」
通気層を取って施工することで、夏場の熱い陽射しを遮ります。斜天井の屋根裏が寝室になりますので屋根の遮熱施工はとても重要です。


御前崎市古民家再生/屋根裏
杉板貼りの斜天井
・写真【左側】は既存の杉板
・写真【右側】は今回施工した杉板

新しいほうはまだ少し赤みを帯びていますが、実物を見ると違和感なく馴染んでいます。
御前崎市古民家再生/屋根裏
構造を見せる
昔は材料が曲がっていてもそのまま使い、塗り壁だったので曲線をなぞって仕上げていましたが、現在はボードを切り貼りして下地を作ります。曲線に合わせてぴったり切り出してはめ込む、パズルのような施工になります。
御前崎市古民家再生/リフォームの耐震補強
壁の耐震補強
壁の耐震補強には構造用合板を隙間なく打ち付けて、筋交いに比べて2.5倍の強度を持たせる施工をしています。
断熱施工で隙間なくウレタンの充填ができるメリットもあります。
御前崎市古民家再生/ペアガラスに取替
省エネ性能の高いペアガラス+樹脂サッシ
エアコンであたためた空気もシングルサッシでは窓からどんどん逃げてしまいます。
断熱性能に優れた三協アルミマディオJを取り付けました。結露がないのでカビの発生も抑えられます。
御前崎市古民家再生/床下湿気を防ぐ防湿シート
防湿シート
地面から湿気を防ぐために隙間なく防湿シートを敷き詰めます。
湿気は土台や柱を腐らせ、シロアリ被害の原因にもなりますので、湿気対策は住まいの耐久性を高める施工の一つです。
御前崎市古民家再生/床下の基礎

ビニールの上に鉄筋を組みます。
御前崎市古民家再生/床下の基礎

その上にコンクリートを流し込んで完成です。湿気もシロアリも上がってこれません。
御前崎市/古民家再生
土がたっぷり乗っていた古い屋根を剥がして、下地に遮熱・断熱を施してから瓦を葺き替えました。
屋根下地の杉板は60年経っても傷みがなく、 きちんと施工された無垢材の耐久性には本当に関心します。
御前崎市古民家再生/瓦葺き替え
沿岸部で風の強い地域ですので、屋根材は耐久性と耐候性を考えてROOGAという瓦にしました。
築60年の古民家の雰囲気にもよく合っています。
御前崎市古民家再生/瓦葺き替え
ROOGA(ルーガ)
災害に強い新素材の瓦として人気の商品です。
詳しい説明はKMEWオフィシャルサイトからご確認いただけます。

御前崎市古民家再生/大引き
鋼製束と大引きの交換
床下が広くなるので風通しも良く、床高も揃ってバリアフリーになります。
御前崎市古民家再生/床断熱
断熱材を隙間なく詰める
大引きの上の根太の間に断熱材を隙間なく詰めます。断熱材の上に合板を一枚挟んで、無垢フローリングを施工していきます。
御前崎市古民家再生/床断熱
床下結露の防止
結露が起きるのは温度差のある場所なので、温度差を作らないようにどの部屋も同じ施工で断熱材を敷き詰めます。
御前崎市古民家再生/吹付ウレタン断熱
硬質発泡ウレタン断熱
外壁は発泡ウレタン断熱を施工しました。冷凍庫に使われるほど高断熱で、湿気を吸わないので断熱効果が下がったり壁の中でカビが生える心配がありません。
御前崎市古民家再生/吹付ウレタン断熱
ウレタン断熱
吹き付けてから数秒で膨らみながら、わずかな隙間も埋めていきます。60mmの厚さに仕上げて高断熱の省エネ住宅に!
御前崎市古民家再生/吹付ウレタン断熱

御前崎市/築60年古民家再生の構造見学会
Before
天井から出ている梁も、窓上の丸桁も、当時の大工がペンキで塗装してしまっていました。
御前崎市/築60年古民家再生の構造見学会
構造見学会時
白いペンキ部分が違和感ですね…
今回のリフォームでも、天井高が梁より上なので梁が見えます。
白いペンキ部分はサンダーで削って、木目の活きる色で仕上げていきます。
御前崎市/築60年古民家再生の構造見学会
梁の木目を活かします
古民家再生リセット住宅外壁施工
外壁施工
1F/ブラック
2F/ホワイト
コントラストのはっきりしたツートンカラーの外観になります。
古民家再生リセット住宅外壁施工
1Fは屋根材としても使われる遮熱グラッサ(スレート)を使用。
紫外線に強いグラッサコートに、赤外線を反射する特殊な顔料を配合することで太陽の熱を反射し、屋根材そのものの蓄積や居住空間への熱の伝達を抑えています。
古民家再生リセット住宅外壁施工
重ね貼りが重厚な雰囲気です。
和風の建物にもよく合います。
御前崎市/築60年古民家再生の構造見学会
天然赤松30mm厚フローリング
築60年のこのお宅も、今回のリセット住宅でさらに寿命を延ばしました。
これからまた何十年と住み継ぐ住まいにぴったりの床材です。
御前崎市/築60年古民家再生の構造見学会
一般的なカラーフロアは完成した日から劣化する一方ですが、無垢の床材は経年変化と共に美しく色づきます。特に赤松は飴色に艶がでてきますから、梁や天井の風合いにもよくなじんでいきます。
御前崎市/築60年古民家再生の構造見学会
30mmの厚みの一枚板のフローリングです。冬は暖かく、夏はサラッと快適。木の香りにも癒されます。
御前崎市/築60年古民家再生 洗面カウンター
特注の洗面カウンター
家具屋に発注した洗面カウンターが納品されました。
御前崎市/築60年古民家再生 脱衣洗面室
TOTO洗面台を埋め込んであります。
この洗面台、シンプルな形が人気で、埋め込んでオリジナルの洗面を作る方が多いようです。
御前崎市/築60年古民家再生 脱衣洗面室
トイレとは3枚引きの戸で仕切ってあり、洗面脱衣室からも使用できます。
床…踏み心地の良いタモ材
壁…赤松の板張り
天井…珪藻土クロス