牧之原市/築90年 古民家再生リフォーム完成

牧之原市の築90年古民家リフォームが完成しました!

築90年ですし床もブカブカしていたのでそれなりに傷みはありましたが
無事に仕上がり、これからも長く住んでいただけると思うととても嬉しい気持ちです。

解体時、天井裏に隠れていた太い梁が出てきたときは、
現場にいた全員が「いやーいいなぁ」と見上げたほどです。
その梁を主役に、雰囲気を壊さないよう天然無垢フローリングと自然素材で仕上げました。

自然素材の良さがなかなか写真では伝わらないのが歯がゆいのですが
その場で体感するしか感じることのできない「良さ」に毎日包まれて過ごされるのは本当に贅沢ですね。

以前、お客様に「こういう雰囲気の家に住んだらケンカしなそうだねー♪」と言っていただきました。
本能的にそう感じさせるのが、無垢材や自然素材の魅力なんだと思います。


見た目だけのリフォームではなくリセット住宅で仕上げたので、快適さも新築そのものです。

リセット住宅とは…
築30~40年以上前の木造建築の構造材は、築年数の間に乾燥が進み強度が増しています。
古いからと解体してしまうのはもったいない良い材料である場合が多いのです。
それら構造を生かし、築年数をリセットして新築同様に仕上げる大型リフォームをリセット住宅と呼んでいます。
土台・柱・梁・屋根だけの状態に解体して骨組みだけにすることで、断熱、遮熱の施工で省エネ性能が上がり、
構造用合板でのパネル補強もきっちりと施工できましたので耐震性も抜群です。

収納の多い玄関ホール
Before
20年ほど前にリフォームされているので築90年には見えませんが、もともとこの場所は土間。
解体すると壁の中は、竹を編んだ下地や土壁でした。
収納の多い玄関ホール
After
玄関は左右に分かれて上がることができます。
ホールが広かったので収納を中心に回れる配置にしました。
収納はホール側にも、裏側にもたっぷり棚が付いています。
牧之原市築90年古民家再生
Before
手前の部屋が居間、奥が食堂です。
境目は段差がありました。
古民家の梁を出したリフォーム
After
天井裏に隠れていた梁を出しました。21帖のLDKです。
掃き出し窓は、以前は下が型ガラスでしたが
一枚のガラスになるだけで開放感が違います。
間取り変更で2間を繋げてLDK
Before
壁付けでキッチンがあり、食卓や食器棚を置くといっぱいだった食堂。
食堂に隣接して、使っていない古いタイルの浴室と20年以上前に付けたシステムバスが両方ありました。
間取り変更で2間を繋げてLDK
After
LDKにすることで21帖の広さになるのでキッチンスペースを広くとった対面に設置しました。
キッチンは右からも左からも行き来できるようになっています。浴室は取り壊して場所を移しました。
古民家の梁を出して天井高を上げる
Before
窓側は屋根が下がっているので、さらに天井が低く、
抜けない柱が部屋の中央にありました。
古民家の梁を出して天井高を上げる
After
天井を上げて梁を出し、壁には窓を取れないので天窓を開けました。柱はキッチンの腰壁と同じ位置にして、床と同じ赤松で包んで目立たせないようにしました。
LDKから近い0.75坪トイレ
After
これまでお手洗いは外まで行っていたので雨の日や夜中など、とても不便でしたが、LDKからすぐの場所に作りました。
LDKから近い0.75坪トイレ
After
広めの0.75坪のトイレです。珪藻土クロスの優しいクリーム色が暖かい雰囲気にします。
収納の多い玄関ホール
After
珪藻土クロスと赤松の同系色のなかで、梁の存在感が際立ちます。
両面収納は内部が桐仕上げで消臭・防虫・調湿効果が期待できます。