日本の伝統色を愉しむー赤

赤・アカ
赤の由来
日本最古の色名のひとつです。
「明し(明るい)」が語源であり、本来は「しろ」や
「くろ」と同様に、光の明暗をあらわす言葉でした。
それがやがて、現在のような暖色系の色相を表現する
色名へと変化したといわれているようです。燃えるような赤は
古代から「火」や「血」さらには「生命」の象徴であり、
魔除けの色として利用されてきました。
と同時に、凶暴性や圧倒的な力をイメージさせる際にも用いられ、
各地に残る伝説や民話では、妖怪や化け物の身体の色いろとして
登場します。

○赤のモノ
鳥居
神社のシンボルといえば鳥居ですが、なかには
赤く塗られたものが少なくありません。また、
社殿自体も華やかな赤に彩られた神社が各地に
存在します。これは、赤に災厄を祓う力があると
されたことが影響しているようです。
いわばご祭神をパワーアップさせる、マジカルカラー。
初詣などで訪れた際に注目してみましょう。

○赤の風物詩
なまはげ
「わるい子はいねが~」「怠け者はいねが~」の
声と真っ赤な顔、大きな頭にはツノが生え、手には
包丁と迫力満点の姿。毎年大晦日にあらわれる
「なまはげ」は秋田県男鹿地方に伝わる民俗行事です。
神々の使者でもあるなまはげは、民家をまわって
1年間の悪事に訓戒を与え、翌年の繁栄をもたらすと
されてきました。
また「悪いことをすると、なまはげが来るよ!」という、
子どもたちへの畏怖教育のひとつであるともいわれています。