家づくりのための家具選び


家づくりのための家具選び

家づくりは、人生において最も大きなイベントです。
多くの時間とお金を使うため、「家の完成」をゴールとしてしまいがちになります。
いざ、家が完成してから「家具を選ぶ」となると、選ぶ時間も予算も十分に確保できず、お引っ越し直前になって、慌てて大量生産の手軽な家具を選んでしまうというケースは少なくありません。

「家づくり」と「家具選び」は切っても切れないものです。
気に入った家具をバラバラに衝動的に買っているばかりでは、統一感のない、
雑然とした印象の部屋になってしまいますから注意が必要です。
その家(間取り・雰囲気)にあった家具を選ぶことが重要なのです。

今回は「家づくり」と「家具選び」を同時に考えて説明していきたいと思います。

間取りコラム


●設計プランと同時に考え始める

生活イメージを具体化する

家づくりとは、建てた家(空間)の中でどのように暮らすかを考えることです。
「どんなキッチンでどんな料理を楽しみたいか」「どんなリビングで過ごしたいか」
そんな風に生活シーンのイメージを膨らませることで設計プランが具体化していきます。
その時、生活シーンにもう一歩踏み込んで考えてみましょう。
「どんなテーブルや椅子があると食事が楽しくなるのか」
「どんなソファを置くと家族の団欒の場所になるか」
といった家具に対する具体的なイメージも膨らんでくるはずです。

大切なことは「家づくり」を始めると同時に、家具のある生活シーンを思い描いていくことです。
そうすると、そのプロセスはより楽しいものへと変化していきます。

間取りコラム


設計プランに家具を反映させる

暮らし方をイメージしゾーニングと動線計画を考えましょう。
動線計画をもとに、どこに家具を配置すると暮らしやすくスムーズな動線になるか。
それによって、リビングやお部屋の広さが決まります。この時、ダイニングテーブルやソファの大きさ。
人が使用する時に最低限必要なスペースを理解しておくことが大切です。


●空間づくり+コーディネートを考える

家具には、ダイニングのテーブルやイス、リビングのソファ、タンスや書棚、
キャビネットなどの収納家具、そしてベッド等さまざまなものがあり、それらの個々の家具と壁紙、床板といった部屋の器がまとまることで部屋全体の雰囲気・印象を決めていきます。
家具選びのポイントとしては、まずは空間全体のインテリアコーディネートを考えることが大切です。

間取りコラム


家に家具を置いた時のイメージを膨らませてみてください。
設置したい場所や設置したい家具の色によって、周囲の壁、柱の位置、床の材質、カーテンやじゅうたんなど様々なところに影響が出てくると思います。
「家づくり」は家具を含めたトータルコーディネートを考えることが大切です。

失敗しない「家づくり」のための「家具選び」を重要視していきましょう。