木材に関しての基礎知識/乾燥の実務

天然乾燥では乾燥に長い時間を要し、また自然環境に大きく作用され
含水率を目標値まで下げる、またはコントロールすることが困難です。

また材種によっては割れ等の損傷を防ぐことが難しく、
これを人為的に制御する方法として、人工乾燥法があります。

一般的には温度、湿度を調整し、空気を循環させ乾燥する熱風乾燥が用いられ、
この乾燥方法が基本になっています。

他にも高温蒸気を用いて乾燥させる蒸気乾燥器では、乾燥炉内が高湿度になりがちなために、
室内平衡含水率まで持っていくのに非常にコストがかかり、20%程で乾燥が終了する傾向にあります。

乾燥方法は他にも様々ありますが、乾燥の段階で木材の破損を少なく、できるだけ早く乾燥するため、
木材や環境に応じ、乾燥機内の温度及び湿度を適正に制御する必要があります。

このための目安が乾燥スケジュールとなり、乾燥の非常に重要なポイントとなります。

乾燥による木材の強度変化グラフ