役柱(芯去材)
柱材にも芯持と芯去が存在します。
芯待柱は、比較的小さい丸太で製材が可能で樹芯に近い分節が出やすいために一般材用として多く用いられます(もちろん芯持にも役柱はあります)。
特に芯去りの材を「割角」と呼び、大きな丸太の側に近い部分で製材するため節が出にくく和室の役柱や造作材に使われることが多いです。
新持柱は「4面杢」になりますが、割り方の違いにより割角に関しては「2面杢・2面柱」か「4方柾」になります。
そもそも節の少ない大きな丸太自体が高値の材ですが、割角は芯持に比べて製材ロスが多く同じ体積の柱であっても5倍程度から4面無節になれば10倍程の金額にもなります。
産地や無節の面数や赤・白によっても価格はかわるので、100%ではありませんが
特一材⇒上小(芯持)⇒無節(芯持)⇒上小(芯去)⇒無節(芯去)
の順に金額も変ってきます。
こういった等級・価格のグレードが非常に細かいのも杉材の特長であり、
日本独自の材で日本が木材に、こだわりを持って扱ってきた歴史の表れだといえます。