9月 長月 重陽の節句

重陽の節句、行事の内容と楽しみ方


 ・菊酒
現代版菊酒は、盃に菊の花びらを浮かべるだけで楽しめます。

本来は菊を漬け込んで作りましたが、お酒に菊の花びらを浮かべてみるだけでも風流な気分が味わえます。


・被せ綿(きせわた)
前日に菊の花に綿をかぶせておき、翌朝、菊の露や香りを含んだ綿で身体を清めると長生きできるとされていました。

正式には赤・白・黄の真綿(絹の綿)を用います。

そんな風情を楽しむように、菊に薄い綿をかぶせてベールのようにアレンジし、お部屋に飾ってみると素敵です。


・菊湯
湯船に菊を浮かべて入ります。現代のハーブバスです。


 ・菊枕
菊を詰めた枕で眠り、菊の香りで邪気を祓います。菊のポプリやアロマテラピーグッズを枕元に置いても。


・菊合わせ
菊を持ち寄って優劣を競います。今でいう菊のコンクールです。

この時期になると、菊まつりや菊人形展が各地で開催されています。


・茱萸嚢(しゅゆのう)
呉茱萸(ごしゅゆ)の実を緋色の袋に納めたもので、身に着けたり、飾ったりして厄除けをします。