2月 梅見月

「福は内」

節分(せつぶん)立春の前の日(2017年は2月3日)。

節分は立春・立夏・立秋・立冬の前の日のことを指し、旧暦では立春の頃が一年の始めとされ、
節分といえば一般的に立春の前の日を示すようになりました。

立春を新年とすると、節分は大晦日にあたり、現在でも節分のことを「年越し」という地方もあるそうです。

節分に行われる豆まきは、宮中行事の追儺(ついな)と寺社が邪気を祓うために節分に行っていた、
豆打ちの儀式が合わさったものといわれています。




過ごし方

・鰯(イワシ)の頭を柊(ヒイラギ)の枝に刺し玄関先に立てます。

・豆まきをし、まいた豆を年の数(または年の数+1)を1年の無病息災を願いながらいただきます。

・恵方巻きをいただきます。




しきたりではありませんが恵方巻きとともに焼いた鰯(イワシ)を食べる家庭が多いようです。




豆のまき方

炒った豆を枡に入れて、神棚にお供えします。神棚がない場合は、目線より上のところにお供えします。

まくのは夜、一家の主がまきます。 家族に年男・女、厄年の人がいる場合は、その人がまいた方がいいそうです。

窓を開けて「鬼は外」と唱えながら、家の外に向かって2回まき、 すぐに窓を閉めて「福は内」唱えながら、
部屋の中に2回まきます。

家の奥の部屋から順番に。玄関は最後です。手のひらを上に向け、豊作を祈願して畑に種をまくしぐさでまきます。  


恵方巻き

節分の日に、その年の恵方を向いて太巻きを食べるという風習は、関西から始まり、
元は大阪の海苔問屋協同組合が節分のイベントとして行ったそうです。

福を巻き込むため、巻き寿司にし、福を切らないため、包丁を入れません。
2017年は北北西を向き、無言で願いを込めながら食べます。






立春

冬至と春分の間の2月4日頃に当たり、この日から雨水(2月19日頃)までの期間を立春と呼ぶこともあります。

立春は冬と春の分かれる節目の日である「節分」の翌日で「寒さがあけて春に入る日」春の初日です。

一年の始まりは立春から旧暦では一年のはじまりは立春からと考えられていたため、
立春を基準に様々な決まりや節目の日が存在しています。

春…立春から立夏の前日までを言い、冬至と春分の中間にあたります。この頃、暖かい地方では梅の花が咲き始めます。

節分…立春の前日。立春が正月なのに対して、大晦日の役割を持ち、一年間の厄払いのために豆まきを行います。

八十八夜…立春から数えて88日目。この日に摘んだお茶の葉は霜をかぶらないため、高級な茶葉であると言われています。