現場ブログ

IMG_3398
2F子供室が夏暑くて暮らせない!というお問い合わせがありご相談がありました。2Fには6畳の子供室が2つあり片方は吹き抜けになっていました。両サイド外壁には換気口が合計4ヶ所付いていましたが、吹き抜けになっている為壁を塞いでクロスで仕上がっているので屋根裏の換気ができない状態です。
IMG_3377
もう一つの子供室は天井が施工してあるので換気扇で屋根裏の暖気は外に出るようになっています。が隣の部屋と同じような梁が使用してある為、天井高はH2200ほどです。
IMG_3388-e1644738876762
各部屋に物置として北側に部屋と同じ6畳スペースついています。屋根の勾配がきついので物置として使用していますが、入口が一か所なので奥まで行くのに梁があるので収納するのが不便です間仕切りを取って耐震壁を造って広いスペースにすることと、夏に快適な暮らしができるよう断熱、遮熱をすることになりました。
IMG_3744
御前崎市でエクステリアの工事が始まりました!
一日目はフェンスを設置するために既存の生垣の撤去工事から行いました。
生垣は年に1~3回ほどの定期的な刈り込み剪定が必要であり剪定を怠ってしまうとみるみる成長し、道路や隣地へ越境してしまいトラブルの原因になってしまいます。
それらの手間や問題を解消してほしいと施主様から依頼を受け生垣からフェンスへの工事をさせていただきました。
IMG_27452
これは植木を撤去している様子です。
このような細い木でも土の中には深く根を張っているので人力で抜くのは時間も人手も要る大変な作業です
しかし、そんな時に役立つのがプロの技です。木の幹にワイヤーを括り付け、ユンボのアームと繋ぎそのまま引き抜くことで1本を抜くのに1分かからない早業でした。人数も2人で済み、掘るのと違い根を切ってしまうことが少ないので非常に効率のいいやり方です。

IMG_2752-e1642486470282
生垣を撤去し終えた後はフェンスの柱用の基礎を入れる穴を掘っていきます。
柱の立つ位置を決め、そこに縦横18cm長さ45cmの大きい基礎を入れていくので深くそれ以上の穴を掘っておきます。
水道管や排水管等出てくる場合もあるのでここでどう対処するかも決めておきます。

これで一日目が終了しました。
生垣を撤去するだけでもとてもすっきりとした印象になりました。
家の外回りには住人の生活や性格が透けて見えると言われています。
今一度自宅の周りや会社の周りなどを確認してみましょう!




IMG_80972
現場調査したところ問題点が幾つかありました。その中の一つが、2階の和室4.5畳が採光、風通しが悪い為、ジメジメとカビ臭い部屋になっていました。
IMG_3861
2階の廊下が和室4.5畳の南面にありました。当然、採光、風通しは良くありません。 築30年~40年位の建物は材料は良いものを使っていることが多いです。有害物質を放出する強力なノリで貼り付けた集成材とは違って、長い年月をかけて十分に乾燥した無垢材ですが間取りが良くありません。
IMG_3836
当時は大工さんの造りやすい間取りや、人を呼んで家ですることが多かった為、和室の田の字が一番日の当たる場所に設けたのだと思います。毎日生活している自分たちは北側の日の当たらない、風通しの悪い、昼間でも照明を付けない場所にリビングダイニングがあることが多いです。

IMG_0265
1階の和室押し入れを壊し、2階の部屋の真ん中に階段を掛け替えることで2部屋共、採光、風通しの良い子供部屋となりました。「間取り変更」することで築30年~築40年の建物でも使っている構造部材が本物であればリセット住宅の考え方を吹き込めば30年、40年、50年・・・まだまだ使えます。建て替えするより約1000万安くできるのがうれしい所です。地球環境にも貢献できます。
IMG_8007
天井裏にレフミラーを施工します。レフミラーという遮熱シートは太陽の放射熱を96%カットします。施工する場合はシートの両側に18mm以上の空気層を取らなくてはいけません。素材はアルミ材質なので空気層を取ることで太陽熱を96%カットします。サッシの複層ガラスも同じような考えてガラスとガラスの間に空気層が設けてあります。この空気層が熱や冷気を遮断します。 反対に素材に付いているとアルミの熱伝導率は98%になります。どんなに性能の高い商品であっても施工方法で機能が変わってしまいますので注意してください。 夏場の工事は大工さんも一番最初にレフミラーを施工します。これを貼るだけで快適に造作工事ができます。夏は木陰になって涼しいくらいです。
47eed5471ff09a626b145ead1ac9b555
壁も同じように二重胴縁施工で空気層を作っていきます。下地に21mm厚の木材を横に打って、レフミラーを施工し、今度は縦に21mmの胴縁を施工します。外壁材のサイディングは横貼りなので縦に胴縁を打ちます。こうすることで基礎から入った風が軒天から屋根裏まで回ります。 サッシの枠の厚みも胴縁を二回打つことでサイディングの納まりもピッタリになります。 断熱材を吹いて遮熱シートを施工することで光熱費はグンと下がります。真夏でも玄関に入ると少しひんやりする感覚です。家づくりは見えなくなる所がホント大切です!
IMG_3222
建築業界の50%はグラスウールを使用しています。単価が安く、施工が簡単だからと思います。 新築して最初の4年~5年は温かいですが、日本の風土は高温多湿なので少しずつ湿気を吸って縮んでいきます。スポンジのように乾けば元の形に戻ればいいのですが、グラスウールは水分を一度含むと元の形に戻りません。 今まで壁の内部にいっぱいに入っていましたが湿気で一度縮むと空気層ができてしまいます。空気層ができるという事は内部結露ができる可能性が高くなります。冬外壁面が寒さで冷やされ、室内でストーブを炊けば、温かい、冷たいという現象が起こり、壁内部で腐朽菌やカビの発生になる可能性が高くなります。 シングルガラスのサッシに結露し、その水滴がカーテンなどについて黒くカビなどが付いている築年数の多い現場を良く見ることがあります。リフォームで良く解体するとせんべいのようにペッタンコになったグラスウール必ず出てきます。
IMG_7785
それに比べてリセット住宅で使用する断熱材は液体状の高質ウレタンを使用します。グラスウールと比べると10倍くらいの単価になります。透湿性もなく、水がついても変形しません。それとリフォームには最適な断熱材です。建物も築30年以上経っていると隙間もありますし、柱や梁などもまっすぐではありませんので、細かい隙や変形している部分にピッタリ入っていきます。吹き付けた瞬間から膨らんできますので、吹き付けする職人さんも「感」が必要です。熟年した職人さんでないといけません。
IMG_76911
写真は外壁の高質ウレタンを吹き付け作業が終了したところです。奇麗に吹き付け終了しています。断熱材の厚みは60mmです。 通常は冷凍倉庫に吹き付ける断熱材です。一般住宅には使用しませんが厚みが薄くても断熱効果が大きいことと長年使用してもほとんど劣化が観られない利点があります。それと30坪~40坪の平屋であればエアコン1台で快適な空間を維持できます。2階屋であっても吹き抜けがあればOKです。 ウレタン断熱材もピンキリですのでもし使用するであれば良く材料を確認してください。また、他社と違う所は外側から内側に吹き付けるという施工方法です。 これは説明すると長くなりますので関心のある方はぐ連絡ください。
IMG_36461
積み上げられているのは床に敷く断熱材です。ミラネクストラムダは押出法ポリスチレンホームの限界を超えたNO,1の断熱性能0.022w/m・k以下です。
IMG_77043
根太の間に嵌め込んでいきます。その上にフローリングを施工していきます。この時隙間ができないように、空気の層ができないようにフローリングと断熱材がピッタリくっついていることが大切です。隙間、空間があると断熱効果は無くなります。断熱材の床下は通気が良くなくではいけません。