牧之原市 築90年 古民家再生 天然木リノベーション 完成しました。

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築90年、古民家再生、天然木リノベーションがやっと完成しました。
こうして、改めて解体時の写真を見てみると「こんなに変わったの!ビックリです。
古民家の建物は下屋が長く、天井が低いため、窓窓が大きく取れないため、昼間でも照明をつけることが多くなります。さらに天井の高さHを取る為に床を低くすると、床下換気が悪くなり土台などの構造材の腐り、シロアリ被害の原因になります。
このような問題を解決する為、隠れていた黒い梁を出して天井の高さを取って、床下換気スペースを十分取って環境の良い状態にしました。
そして、高齢者に優しいバリヤフリーの天然木赤松30mmフローリングで仕上げました。

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丁度同じ角度の写真です。
今回のリフォームで対面キッチンになりました。
家族と会話をしながら食事の仕度をすることが一番の目的ですが、レンジフードの排気高さが取れないことも一つの理由です。対面にしても、天井が低い為、レンジフードカバーを天井の形に合わせてカットしました。(4番目の写真)
大工さんも鋭角のところばかりで手間がかかりブツブツ言っていましたが出来上がりを見て「よくなったな~。」喜んでくれました。
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今まで使われていなかった和室8畳と食堂を一つ(20畳)にして、天窓を取り付け、昼間でも照明を付けなくても明るいLDKとなりました。
テーブルの壁の裏側、中央にシステムキッチンを設置したため、キッチンの周りをぐるぐる廻れるように設計しました。
天然木仕上げの空間に、90年前の太い黒い梁はアクセントになります。
食卓テーブル、収納扉、千本格子建具も床材と同じ(赤松無垢)材なので、仲間が揃えば、この空間にピッタリです。
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写真正面奥に見えるスペースはテレビを設置するスペースになります。食事の支度をしながら見ることができます。
テレビ設置の右側(反対側)が明るくなっていますが掃出しサッシを取り付けました。北側で採光が期待できないかと思いましたが、真北ではなく少し西面にむいていたため、予想していた以上の明るさで嬉しくなりました。
そして、外の景観がとても良い空間です。古くからあった水溜りと、四季を感じることの出来る樹木と緑があるので二重の喜びです。テレビの前に座って、寝転がっても自然の良さを日々感じることが出来ます。
さらに、仕上がったLDKの間仕切りの建具を開けると和室8畳×2室と繫がり風通しの良い空間になります。
住まい造りの基本は自然共生型(光と風)です。
これから迎える、暑い夏でもエアコンは必要ないでしょう?